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増えたお金、どうやって使う?新NISAの「4%ルール」と賢い取り崩し方(出口戦略)

50代、あるいは60代を迎え、長年積み立ててきた資産がまとまった金額になったとき、次に考えるべきは「どうやってこれを減らさずに使っていくか」です。「せっかく増やしたのに、老後生活で一気に減らしてしまうのではないか」「年金だけでは不安だが、資産を取り崩すのは怖い」――こうした不安を感じるのは当然です。

しかし、新NISAの非課税メリットを「増やすフェーズ」だけでなく、「使う(取り崩す)フェーズ」で最大限に活かす戦略があります。この戦略を知らないまま、資産をすべて銀行預金に移してしまうと、インフレで実質的な価値が目減りし、資産寿命を縮めてしまうかもしれません。本記事では、資産を長持ちさせ、賢く自分年金を作り出すための具体的な「出口戦略」をご紹介します。

-でこれだけ変わる!資産が「枯渇しない」理論

資産運用における出口戦略で最も重要視されているのが、1998年に発表された「トリニティ・スタディ」に基づく「4%ルール」です。この理論の要点は非常にシンプルです。

【4%ルールの核心】
株式と債券に分散投資したポートフォリオ(資産全体)から、初年度に資産額の「4%」を取り崩し、次年度以降はインフレ率に合わせて取り崩し額を増額していくと、理論上、資産は半永久的に枯渇しない確率が非常に高い。

なぜ資産が減らないのか? それは、新NISAで運用している資産が年平均で4%以上のリターンを生み出し続ければ、取り崩している分を運用益が補填してくれるからです。たとえば、資産が5,000万円ある場合、年間200万円(月々約16.6万円)を生活費として引き出しても、理論上は資産寿命を大きく延ばすことができます。

下のグラフを見てください。銀行預金でただ引き出す場合と、新NISA口座で運用しながら4%を取り崩す場合とで、資産の持ちが劇的に変わることが分かります。新NISAは、増やすだけでなく、長持ちさせながら使うための最強の「受け皿」なのです。

50代・60代のための成功戦略:自動で受け取る「自分年金」の作り方

4%ルールは強力な理論ですが、毎年の取り崩し額や、どの銘柄をどれだけ売却するかを自分で計算し実行するのは煩雑です。ここで、現代の証券会社が提供する便利なサービスが活躍します。

「定期売却サービス」を活用して自分年金を作る

多くの大手ネット証券(例:楽天証券、SBI証券など)では、保有している投資信託を毎月自動で解約し、指定の銀行口座へ送金してくれる「定期売却サービス」を提供しています。

このサービスを使えば、面倒な手続きなしに、毎月安定した「自分年金」を受け取る仕組みを自動で構築できます。取り崩し方法は主に2種類あります。

  • 定額売却:毎月決まった金額(例:10万円)を売却する。
  • 定率売却:資産額の決まった割合(例:4%を12分割した約0.33%)を売却する。

出口戦略においては、4%ルールに基づいた「定率売却」をおすすめします。相場が好調で資産が増えた月は取り崩し額が増え、相場が低迷して資産が減った月は取り崩し額が減るため、資産の減りすぎを防ぎ、長寿化に貢献します。

プロの助言:取り崩し戦略の注意点
  • 生活防衛資金は別枠に:急な出費に備えるため、最低2〜3年分の生活費は現金(銀行預金)として確保し、NISA資産とは明確に分けておきましょう。
  • 新NISA優先:定期売却は必ず「新NISAの成長投資枠や旧NISA口座」の資産から優先的に行いましょう。非課税で受け取れるメリットを最大限に享受できます。
  • 取り崩し開始のタイミング:退職後すぐに全額4%を取り崩すのではなく、数年かけて段階的に取り崩し額を増やしていく「緩やかな取り崩し」も有効です。

今日から始める3ステップ:自分年金構築へのロードマップ

「4%ルール」に基づいた定期売却の仕組み作りは、以下の簡単な3ステップで完了します。

ステップ1:NISA口座を「使う」ための体制づくり

現在利用している証券会社で新NISA口座の資産を確認し、取り崩し対象となる投資信託(主に全世界株式やS&P500などのインデックスファンド)を選定します。

ステップ2:定期売却サービスの設定(定率4%)

利用している証券会社のサービス画面から「定期売却」または「定期換金」のメニューに進みます。取り崩し方法として「定率」を選択し、年率4%(月率約0.33%)を目安に設定を行います。

ステップ3:結果を確認し、生活費として活用

設定が完了すれば、あとは毎月自動で指定額(または指定率)が売却され、銀行口座に入金されます。この入金を年金やその他の収入と合わせて生活費として活用する「自分年金」の仕組みが完成です。

新NISAは、ただお金を増やすための手段ではありません。50代・60代の方にとっては、構築した資産を最大限に長持ちさせ、経済的な不安を解消するための最強の「出口戦略ツール」です。賢い取り崩し方をマスターし、安心できるセカンドライフを送りましょう。

毎月-を5%で運用した場合

※手数料や税金は考慮していません。将来の成果を保証するものではありません。

まずは口座開設からスタート

思い立ったが吉日。楽天証券かSBI証券なら間違いありません。